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塩化マグネシウム風呂は危険?量やデメリット、効果も解説

白い器に入っている塩化マグネシウム

人気のある塩化マグネシウム風呂ですが
「危険じゃない?」
「デメリットはある?」と
不安に思うことはないでしょうか。
そこで今回は、塩化マグネシウム風呂とは何かを解説しながら、デメリットや危険性も紹介します。
あわせて、お風呂へ入れる塩化マグネシウムの適切な量も紹介しますので、
塩化マグネシウム風呂を知りたい人はぜひ読み進めてください。

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塩化マグネシウム風呂とは?

塩化マグネシウムをお風呂に入れている女性

塩化マグネシウム風呂とはその名の通り、ミネラルのひとつである塩化マグネシウム(MgCl2)が
主成分の入浴剤を溶かしたお風呂です。
それでは、塩化マグネシウム風呂の効果と、塩化マグネシウムの原材料について詳しく紹介します。

塩化マグネシウム風呂の効果

塩化マグネシウムは筋肉の緊張を和らげる効果があるため、肩こりや腰などの筋肉による痛み、
運動後の筋肉疲労をほぐすのにも効果が期待できます。
また体の芯から温まるので、リラックス効果も期待できます。
そして、マグネシウムは皮膚から吸収できるため、保湿効果とターンオーバーを整える効果も期待でき、美肌へ導かれるとされています。
加えて抗炎症作用もあるため、肌の炎症によるトラブルにお悩みの人にも効果があるといわれています。
マグネシウムを溶かしたお風呂では汗をよくかけますので、代謝のアップにも繋がる効果が期待できます。
美肌に導くことや代謝アップの理由から、塩化マグネシウムのお風呂は美容によいと言われています。

「にがり」の主成分は塩化マグネシウム

透明の容器に入っている液体のにがりを木のスプーンですくっているようす

古くから日本では豆腐を固めるために「にがり」が使われており、このにがりの主成分が塩化マグネシウムです。
にがりは海水から塩を取り除いた液体のことをいい、海水を煮詰めて精製するとにがりができます。
ただし「塩を取り除いた」といっても、塩は全くのゼロではなく、少なからず塩が含まれているにがりがほとんどです。
なお塩化マグネシウムはにがりの主成分ではありますが、入浴目的でつくられている塩化マグネシウムは食用ではありません。
口に含まないようにしてください。

塩化マグネシウム風呂のデメリットや危険性2つ

お風呂上りに肌の調子を気にしている女性

嬉しい効果のある塩化マグネシウム風呂ですが、人によっては使用を控えたほうがよく、風呂釜への影響もあるため注意が必要です。
ここでは、塩化マグネシウム風呂のデメリットと危険性を紹介します。

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体に悪い

塩化マグネシウム風呂は、体に悪いといわれることがあります。
体に悪いといわれる理由は

  • 腎臓が悪い人には注意が必要であること
  • 肌に合わない人がいること
  • 脱水になるリスクがあること

おもに3つがありますので、順番に説明していきます。

・腎臓の悪い人は注意

健康診断の通知書

塩化マグネシウムは皮膚から吸収できるため、体内のマグネシウムを補うことができますが、
過剰に体内に入った場合は健康な人だと尿となって排泄されます。
しかし腎臓の機能が低下している人はマグネシウムがうまく排泄できないため、
マグネシウムが蓄積されてしまい、高マグネシウム血症となるリスクがあります。
ご自分やご家族に腎臓の悪い人がいる場合、塩化マグネシウムのお風呂に入る前に医師に相談しましょう。

・肌に合わないことも

塩化マグネシウム風呂は、美肌効果や炎症を抑える効果が期待できますが、人によっては肌に合わないことがあります。
塩化マグネシウム風呂へ入浴後、かゆみや発疹など肌に異常が見られた場合は使用を中止し、体をよく洗い流しましょう。
専門の医療機関への受診をおすすめします。

・脱水になるリスク

グラスのお水を飲む若い女性

塩化マグネシウムのお風呂は汗をかきますので、脱水になるリスクがあります。
お風呂の前と入浴後は、水分をよくとりましょう。
お風呂に浸かっているときに汗をたくさんかく場合も、入浴しながらこまめに水分補給をすると安心です。
また、塩化マグネシウムをお風呂に入れすぎると、さらに汗をかきすぎて脱水になるリスクが高まってしまいます。
塩化マグネシウムをお風呂に入れすぎないよう、お風呂に溶かす量を守って使用しましょう。

風呂釜が傷む

一つ穴の風呂釜

塩化マグネシウムは、風呂釜や栓の鎖が傷むケースがあり、
長期の使用で金属部分に錆(サビ)や劣化を起こす可能性があります。
製品によっては、風呂釜が傷まないものもありますので、製品を選ぶときは注意しましょう。
お家の風呂釜のタイプによっても傷つくかもしれませんので、風呂釜の使用説明書を確認しておくと安心です。
追いだきに関しては、塩化マグネシウムの入浴剤のパッケージに「追いだき可」と記載されてなければ追いだきは控えましょう。
追いだきは配管を通ってお湯を温めますので、長期の使用で塩化マグネシウムによって配管が劣化したり、
サビたりといったケースが起こりえます。
また残り湯で洗濯が可能かは製品によって異なりますので、パッケージを確認しましょう。

高マグネシウム血症とは?

白衣を着て診察する女性医師

高マグネシウム血症とは、血液中のマグネシウム濃度が高い状態で、体にさまざまな悪影響を及ぼします。
症状は悪心・嘔吐、口の渇き、血圧低下、脈が遅くなる、呼吸が抑制される、意識がもうろうとするなど、
命に関わる危険があるため注意が必要です。
マグネシウムを含む電解質(ナトリウム・カリウム・カルシウムなど)は、体内で一定の範囲を保つことで健康を維持しています。
電解質は食事から消化吸収された後、電解質が多すぎないか・少なすぎないかを脳が感知し、尿を促すホルモンに作用します。
そのホルモンが腎臓に作用することで電解質のバランスを保てるのですが、腎臓の機能が低下している人だと上手く調節できません。
塩化マグネシウムは皮膚から吸収できる成分ですので、腎臓の悪い人が塩化マグネシウム風呂に入ると、
体内のマグネシウムが過剰になっても排泄できず、高マグネシウム血症になるリスクがあるのです。
腎臓の悪い人や心配な人は、使用前に医師に相談しましょう。

お風呂に入れる塩化マグネシウムの量

白い背景で計りにのせたガラスの計量カップ

お風呂に入れる塩化マグネシウムの量は、180L~200Lのお湯に対して15g~50gです。
塩化マグネシウムの量が15g~50gと大きく差があるため迷われるもしれませんが、
初めて塩化マグネシウム風呂に入るのであれば、体質に合うか確認するために少量からがおすすめです。

皮膚にかゆみや発疹などのトラブルが現れないか、のぼせないかなど、体調の変化を確認しましょう。
特に問題なければ、徐々に塩化マグネシウムの量を増やしてよいでしょう。
ただし、製品に定められた量を超えて使用しないようにしてください。

なお塩化マグネシウムがお湯に溶けていないと効果が実感できませんので、よく溶かしてから入浴することが大切です。

毎日入れてもいいのか?

個人差はありますが、毎日塩化マグネシウムのお風呂に入ると体の負担になるかもしれませんので、週2・3回を目安にするとよいでしょう。
なお週2・3回はあくまでも目安ですので、体調を確認しながら自分に合った回数を取り入れていくとよいです。

お湯の温度

塩化マグネシウムを入れるお風呂のお湯の温度は、38℃~40℃のぬるめにしましょう。
熱いお湯だと、汗をかきすぎてしまい脱水になるリスクが高まることや、交感神経が刺激されてお風呂でリラックスできないことが挙げられます。

まとめ:塩化マグネシウム風呂は基本的には危険ではない

塩化マグネシウムを計量スプーンですくっているようす

この記事では塩化マグネシウム風呂とは何かを解説しながら、デメリットや危険性、入り方も紹介しました。
塩化マグネシウム風呂は、基本的には危険ではありません。
ただし人や風呂釜よっては危険となることもありますので、この記事で紹介した内容や製品のパッケージに記載されている注意書きをよく確認してください。
そして腎臓が悪い人は、個人の判断で使用はせず医師に相談しましょう。
塩化マグネシウム風呂をやってみたい人は、記事で紹介した塩化マグネシウムの量と頻度を参考に、水分補給をしながら楽しんでください。

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